新卒から三年、はじめてのサラリーマン。
ヴェーハー・K・タツヤです。
最近、一人仲間が去っていった。
ZAPは、資金的にも人的にも余裕があるとは言えない。だからこそ、より一層仲間を失わない努力をしなければならない。
今日は、どうすれば仲間を失わずに済むか、その方法について考えていきたい。
仲間を失わないたった二つの方法
人と組織を繋ぐ方法は二つしかない。
一つは給料、そしてもう一つは楽しさだ。(実は仕事が楽というのもあるけど、この選択肢は積極的に取りたくないので、今回は除外する)
ZAPはまだスタートアップということもあり、一人1000$なんてとてもじゃないけど出せない。(同じようなことをやっている企業だとそれくらいが相場らしい)
だからぼくらは、「楽しさ」で人を繋ぐしかない。(ここで注意しなければならないのは、決して「やりがい」ではないということだ。「やりがい」という言葉は、往々にして組織が労働者を搾取する文脈で用いられる。)
実はぼくはここに来るまではNGOが運営するフリースクールで働いていたのだが、そこは完全に楽しさで人を繋いでいた。
カンボジア人スタッフの給料は180$程度、ぼくも250$くらい。
プノンペンで生活できるギリギリの額だった。ただ、それでも長く働いているスタッフも少なくなかった。
その理由は、子どもたちの成長を見れたり一緒に遊んだりするのが楽しいから。
それしかない。
そのフリースクールに限らず、NGOは大体「楽しさ」でもっている。
ただこの「楽しさ」というのが、また難しい。
先述したフリースクールだと「子どもたちに勉強を教えたり一緒に遊んだりできる」というわかりやすい「楽しさ」がある。
しかしZAPはそういった明確な楽しさはなく、雰囲気しかない。
「この人たちがいるからここでやっていける」
そう思ってもらえるように、「あったかさ」を大事にしていきたい。