すっごいすっごい、うれしいニュースが飛び込んできました‼
パリで行われている、2017年レスリング世界選手権で、グレコローマン59キロ級文田選手(日体大)が優勝。さらにフリースタイル57キロ級で高橋選手(ALSOK)が優勝‼
二人とも、リオデジャネイロ五輪には惜しくも出れず、悔しい思いをしていました。今回はそのリベンジもあり、喜びも半端なかったことでしょう。
レスリングをやっていたものとして、二人の快挙にめちゃめちゃうれしく思います‼
こちらは、高橋選手の記事
34年ぶりに快挙を成し遂げた、文田選手の記事
いやいや、半端ない。
この快挙の裏で、どれだけの血のにじむような努力と、いろいろなものを犠牲にしてきたか...。体重性のため、食べたいものもろくにたべず、お酒もほどほどに、また女性との付き合いもたち、青春のすべてをレスリングにかけてきた結果だと思います!本当におめでとうございます!
いろいろ過酷なスポーツはありますが、格闘技特にレスリングほどきついスポーツはないと思います。誰が好きで、首・肩・腰・膝を痛めつけて、70億分の1になりたいのか、、、。どM中のMじゃなけりゃ、できないでしょ!ということは、この2人は、どMか?いやいや、失敬失敬。
さて、日本レスリングは、女子レスリングの吉田選手・伊調選手が国民栄誉賞をとったり、浜口選手の面白パフォーマンスで有名になったと思いますが、実は女子レスリングの歴史は浅いんです。女子レスリングは、アテネオリンピックでようやく正式にオリンピックに競技として認められたわけです。
それまでは、男子レスリングが、日本のお家芸とまで言われて、世界選手権やオリンピックでメダルは常連。特に軽量級は無類の強さを誇っていました。男子強いんですよー!今でこそ、フリースタイルの最軽量級は57キロ級ですが、ソウルオリンピックなんて、48キロ級でした。風のうわさでは、軽量級は日本人が強すぎる、欧米人はそもそも骨格的に48キロは無理だ、みたいな話になり、どんどん最軽量級の体重が重くなって来たとのことです。
少し僕の話をしたいと思います。
僕も、ずっと最軽量級の55キロ級(当時)でやっており、普段65キロくらいあるんで、2週間で大体10キロ落とし、こんな感じになってました。
まじで、しんどかった。残り3日とかになると、栄養も足りてなくて、寝れなくてイライラして、、何度水を飲んで、ごはん食べて楽になろうと思ったか。自分との戦いですね。
でも、まぁこの時のつらさがあるから、これから先、どんなにつらいことがあっても、きっと耐え抜いていけると思います。しかも、一日10時間の勉強と家庭教師も兼ねてたので、相当タフになりました。よくさ、大学生は楽でいいよねーっていうけど、僕は2度ともどりたくない、あんな過酷で精神的にも体力的にも、きつい4年は今までになかったし、これからもないと思います。
ではでは、禁欲の先に何があるのか。
高橋選手、文田選手、彼らは世界選手権で金メダル。
先の、吉田選手・伊調選手は、国民栄誉賞。
とっても素晴らしい結果ですね。
ただ、別に彼らは、金メダルや国民栄誉賞がほしかったのか、と言われるとそうではないでしょう。
いやもちろん、金メダルや国民栄誉を手に入れて、すごい嬉しいでしょう。しかし、それよりも、レスリングというルールの枠組みはあれど、
人類最強
を手に入れたわけです。
動物として生まれてきて、何かの中で最強になりたいという発想は、自然の発送。
吉田選手なんて、霊長類最強なんて言われてますしね。
最強最強最強最強
この2文字を得たいがために、厳しくて苦しい練習を耐え抜けるわけですね。
もうはっきりって、麻薬よりひどいです。格闘技は、一度始めるとやめられない人が多い。どんなに血反吐はこうとも、汗臭くて女の子から嫌われようとも、辞め時がわかんないんですよねー。
成功した彼らは、さらに人類最強のために、食物連鎖のトップにたつために、さらに努力を重ね、東京オリンピックで金メダルを目指すとのこと。きっと、勝つことの中毒を味わった彼らは、東京オリンピックでも素晴らしい成績を収めてくれることは、間違いないでしょう!
ちなみに、ぼくの禁欲の先には、慢性的な首の痛みと腰の痛みくらいしか残ってない、中途半端な強さを手に入れただけでしたが。