前回あらすじ
キッズもの映画で長い飛行時間を耐え、ワックワクで荷物を空港で受け取り、
記念すべき初のパリの街並みで筆者を待っていたのは、
はっきりと見える大勢の人々の絶望の白い息と、小雨に震え、寒そうに足早に帰路につく人々のガチ冬装備の様であった!!
色黒のアジア人、サンダルと薄いシャツで、のっけから大ピンチ!!
どうも。
山川です。
今回は個人的大人気シリーズから『EU一人旅パリ編その1』
をお届けいたします。
ワックワクテッカテカであった筆者のパリ滞在は初っ端から絶望の気温9℃と小雨と辱めによって苦い記憶と変わりつつあった。。。
空港から地下鉄RER B線でパリ北駅へ。
すでにこの時から勘づいてしまっていたのだ。
『あれ?これ恥ずかしいやつじゃあ・・?』
と。
いかにもなパリジェンヌ様はおしゃれな花柄のストールとレザーのダブルライダースに身を包み、 英国紳士風おじ様は厚手のPコートである。
誰か同じ穴のムジナはおらんか?と辺りを見回す。
あの忌まわしき『上着あればよし』の餌食になったHappy victimはおらんか。
が、ダメ!
いないッ!
くっ・・・
あ!アフリカからきました?え?ゴスペルしに?みたいな御一行様でさえ
せめて靴だ。
サンダルなんていやしない。
ここで筆者開き直る!
まぁどうせ2度と会わないし気にすることないか。
こう思うと楽になるもんです。
こうしている間に北駅に到着。
9℃も小雨もなんのその。
安宿にチェックイン!
って、
いやいや部屋の窓空いてるやん。9℃なのに。
・・・
いやいやそんで窓閉まんないやん。。。どういうシステム?
・・いや、今はいい。まず服だ!
受付へ。
『おしゃれとかじゃなくていいから服売ってるとこ教えてくれ!あと靴!本当に困っているんだ!』
ホテルスタッフ『あ、あっちにまっすぐ行ったらあるよ・・・(なんだこいつ)』
鬼気迫るアジア人、ひきつるホテルスタッフ。
結局到着後の大事な数時間と$100前後を消費し、adidasで靴、H&MでMA1ブルゾンを購入。
ふふ
これで敵なし。
ここから本当のパリ観光が始まるのである。
今までのはなし!ノーカン!
ノーーカン!!ノーカウント!!
晴れやかな気持ちを手に入れ、
気を取り直してまず手始めに市街の散策に出た。
パリの街並みは、国で規制しているのか何なのか知らんが、どこも古くからの
建築物が残るノスタルジックな風景が続く。これじゃあ建築系の仕事は修理と内装しかないじゃん。と思いながらも歩いているだけでとても気分が良い。
散策しているだけで自分もパリっ子の仲間入りである。
すると、いきなり現れたノートルダム大聖堂!!!ドーーーン!!
まさにドンッ!
角を曲がるといきなり現れるEU特有の登場に筆者脳内にワンピースばりの『ドンッ』が響く!
そしてすかさず自撮り。
もう怖いものなど、このパリにはないのだ。
30歳1人で自撮りしたってはずかしくなんか。。ないッ!
こうして
オルセー美術館は長蛇の列で諦め、エッフェル塔では物売りと、なんか『とりあえずサインしてくれ!まぁまぁいいからさ。さぁ!』みたいな奴をクメール語で撃破しつつも制覇。
各観光地をネットで拾った観光マップを見て、徒歩で行けると錯覚し、日頃の運動不足から開始10分で後悔するも、ブルゾンと靴代を足で稼ぐために歩いて回ったのであった。
おおおーーーー!!
*パリでは気にせずタクシーなどの交通機関を使いましょう。。タクシーは初乗り2.6ユーロ?で、だいたい目的地まで高くても16ユーロくらいで回れるかと思います。
貴重な滞在時間です。買える時間はお金で買いましょう。
あ、あと皆様。
私だけかもしれませんが、夜のパリ市街は建物が似ているだけに迷いやすいので、お気をつけください。
夜10時に調子乗って一人でビストロ行ってワイン飲んでインスタ映えするやつやろー。なんならパリジェンヌと仲良くなったろー。と下心丸出しで迷子になって最終秘密兵器、日本のケータイをローミング!!
『神様Google Map起動!現在地情報!』によって無事生還したことは嫁には内緒です。
来月のケータイ代の伝票!どうか誤配してくれっ!たのむっ!
ちなみにさすがはパリ。10時でもビストロはどこもパリっ子でいっぱい。
空いてるお店探して端っこで一人で食べた鴨のコンフィと、暖かいあのおじさんの接客は一生忘れません。なんだ、ただの最高か。
おじさん、またいつか行くね。
迷わなければ。
でも迷子で焦ってたからワイン飲み忘れ。
全然インスタどころじゃないしパリジェンヌとも絡めない。生きるのに必死。時差で午後9時には眠くなる。
くさってもパリ(くさってないけど)。やはり恐るべし。
帰りは大人しくタクシーで帰路につきました。
精神力の大半を消費した1日目。
帰って悪魔的にキンッキンに冷えてやがる部屋で、シングルベットで夢とお前ではなく、泥棒怖いから、隣に女寝てます!みたいにカバン抱いて防犯した1日目。終了。
次回予告
冒険家山川の一人旅は続く。