最近ビジネス書も読むようになりました、ヴェーハー・K・タツヤです。
2015年にビジネス書大賞を受賞したグレッグ・マキューン著『エッセンシャル思考』がたまたまにオフィスにあったので、今回はそれを読んだレビューを書いていきます。
エッセンシャル思考とは
人生の分かれ道に直面したら、自分にこう問いかけてほしい。
「本当に重要なのは何か?」
それ以外のことは、全部捨てていい。
『エッセンシャル思考』pp.294-295
この一節は、エッセンシャル思考を非常に端的に表しています。
つまり、エッセンシャル思考とは「選択と集中」を極限まで高め、無駄を最大限に削ぎ落し、本質的価値にフォーカスしようという考え方です。
エッセンシャル思考モデル
非エッセンシャル思考 | エッセンシャル思考 |
---|---|
「あれも、これも」 | 「より少なく、しかしより良く」 |
「やることをでたらめに増やす」 | 「やることを計画的に減らす」 |
結果、無力感に襲われる | 結果、充実感に満たされる |
『エッセンシャル思考』p.25から抜粋
誰かから何かを依頼されたとき、あれもこれもと抱えてしまいがちな人はいませんか?(ぼくは割とそうです…。)
そんな人こそ、無駄なことをそぎ落とし、大事なことのみにフォーカスするエッセンシャル思考を身に付けると良さそう。
ただ一つ、ぼくを含めた多くの日本人にとってハードルになるのが「大事なこと以外は断らなくてはいけない」こと。
無駄なものを排除するためには、本当に自分こそがやらなくてはならないと思っている一番重要な仕事はすべて断らなくてはいけないのです。
マキューン氏は仕事を受けるか受けないかの判断基準は最大限に厳格にしなければならないと言います。
「やろうかな」程度のことなら却下する。「イエス」というのは絶対にやるしかないと確信したときだけだ。
すべての経営にエッセンシャル思考を。もちろんZAPにも。
どんなに器用な人でも、マルチタスクの成果がシングルタスクの成果を上回ることはない。これはすでに多くの研究で言われていることですよね。
大切なのは、自分や周りの人の長所を見抜き、役割を細分化し適正な場所に適正な人材を配置すること。
よりシャープになったその組織は、さらに多くの成果を挙げていくことでしょう。
名著とも言える『エッセンシャル思考』。読んだことない人はぜひお手に取ってみてください!