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物乞いの人にお金をあげたっていいじゃないかという話

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カンボジアで過ごす二回目の誕生日を迎えました。

ヴェーハー・K・タツヤです。

 

おととしの12月からカンボジアに住み始めているので、そろそろこっちに来て丸二年。

 

今回は、丸二年住んでみて、ぼく自身に起きた一番の「変化」について話していきたい。

 

以前ぼくはこんなツイートをした。

 

 

そう、住むまでは決してあげなかった物乞いの人々に、今はお金をときどきあげるようになった。

 

 物乞いの人にお金をあげていたらキリがない?

「物乞いの人にお金をあげていたらキリがないからあげるのはやめましょう」

「物乞いの人ってなんか怖いから避けよう…」

巷でよく見聞きする言葉だ。 

 

ちょっと「物知り」の人だと

「物乞いの人にお金をあげたところで援助慣れが生まれてしまう」

「物乞いにお金を渡したところで世界は何も変わらない」

って思っているかもしれない。(ぼくもずっとそう思っていた)

 

 世界は賢いフリをしている馬鹿ばかり

そうやって世界を知った気になっていたぼくは、とある小説に出会った。

それは、伊坂幸太郎の『砂漠』だった。

 

「寄付をしたところで世界は何も変わらない」「偽善っぽくて嫌」と寄付する人に対して顔を歪める人々に向かって、不器用で何の得意分野もないけれど、ひたすらにまっすぐな西嶋という男はこう言い放った。

 

そうやって、賢いフリをして、何が楽しいんですか。この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて何にもしないじゃないですか。馬鹿を見ることを死ぬほど恐れてる、馬鹿ばっかりですよ。

 

さらに、西嶋はタイムスリップで過去に飛んだというたとえ話をした。

目の前の人が病気で苦しんでいる。しかし自分は未来から持ってきた抗生物質がある。

 

周りの人々は「ここで抗生物質をあげるのは歴史を変えることになるからダメだ」という。

しかし西嶋は違った。

 

関係ないんですよ!歴史とか世界とかね。今、目の前にある危機、それですよ。(中略)目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。

 

 西嶋の清々しい話を見て、ぼくまでも論破された気になった。

 そして、自分の今までの考えを改めた。

 

ぼくは手放しに「物乞いの人にもいいかなといつも無条件にお金をあげればいい!」とは言えない。 

でも時にはあげてもいいかなと思うようになった。

 

何も結論づけなくてもいい。

そのときどきで悩んでいい。

 

物乞いの人だって、ぼくらだって、同じ人間なのだから。

人間同士の交流に、明確な答えなんかなくたっていいじゃないか。

 


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